国内初の専用ブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ!パーク」に潜入!

2020年6月、東京都小平市にある丸井グループの研修施設内に、日本初のブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ!パーク」がオープンした。一般公開されていないこの施設に、潜入取材を敢行!

芝の長さが異なるコートが2面!

国内外のブラインドサッカーの大会は人工芝のコートで行われることが多いが、芝の長さは一定ではなく、会場によって異なる。芝の長さが変われば、ボールの転がり方も変わる。芝が短ければボールは転がりやすく、長ければ転がりにくい。当然、選手たちのプレーにも影響が出る。

日本初のブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ!パーク」は、芝の長さが異なるコートを2面、備えている。出場大会の条件に応じて、コートを使い分けた練習が可能だ。

芝の長いコート(左側)と芝の短いコート(右側)でボールの転がり方が異なる

日本代表選手も絶賛の練習環境

ブラサカ特有のサイドフェンスも常設されている、まさにブラサカ専用コート。コロナ禍で休止していた日本代表の練習も、この場所で再開された。男子日本代表の川村怜キャプテンは感慨を込めてこう言った。

「トレーニングに集中できる最高の環境。ここが聖地のような場所になったらいいですね」

研修施設内にあるため、周囲は静か。音を頼りにする選手たちにとって、最適な環境といえる。
照明設備により、夜8時まで練習が可能。明るさによってボールや周囲の選手の位置を把握する弱視の選手にとっては、心強い味方となる。

ピッチ全体を照らす照明設備により夜間練習も可能に

随所に施されるユニバーサルデザイン

クラブハウス内やコートまでの通路は、ユニバーサルデザインで設計された。車いす用のスロープや凹凸表示のほか、弱視の選手が移動しやすいように「通路の壁は床面から1メートルまでを青にして上部は白くする」「段差のある場所には黄色のラインを引く」といった工夫も施されている。

「誰でも使いやすい」を目指してつくられたクラブハウス

これまで日本代表の練習は、一般のフットサルコートが使われることが多かった。しかし練習中、そして練習前後の準備や片付けにおいて不便なこともあり、選手や関係者らはブラサカ専用コートを切望していた。「MARUI ブラサカ!パーク」の誕生は、その長年の念願が叶った形。「MARUI ブラサカ!パーク」は、男女の日本代表チーム強化や選手の育成、競技の普及などに欠かせない存在となるだろう。

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